寒い季節になると食べたくなるもつ鍋。お店で食べるイメージが強いかもしれませんが、実は家でも簡単に本格的なもつ鍋が作れます。2025年の今、自宅で鍋料理を楽しむ人が増えており、もつ鍋は特に人気の高いメニューとなっています。
今回は、家でもつ鍋を美味しく作るためのレシピから、おすすめの鍋の選び方、様々な種類の鍋料理まで、幅広くご紹介していきます。初心者の方でも失敗しないコツをたっぷりとお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
家でもつ鍋を作るメリットとは

外食でもつ鍋を楽しむのも良いですが、家で作ることには数多くのメリットがあります。まず何と言ってもコストパフォーマンスの良さが挙げられます。お店で食べると一人3,000円以上かかることも珍しくありませんが、家で作れば同じ予算で家族全員が満足できる量を用意できます。
次に、自分好みの味付けや具材の調整ができる点も魅力です。辛さの調整はもちろん、野菜の種類や量、もつの部位なども自由に選べます。お子さんがいる家庭では辛さを控えめにしたり、健康志向の方は野菜を多めにしたりと、それぞれの家庭に合わせたオリジナルの味を作れるのは家もつ鍋ならではの良さです。
また、2025年現在、新鮮な国産もつが通販でも手軽に購入できるようになっており、品質の良い食材を自宅で楽しめる環境が整っています。衛生面でも自分で管理できるので安心して食べられるのは大きなポイントですね。
家もつ鍋の基本レシピ
必要な材料(4人分)
【メイン食材】
- 牛もつ(小腸・大腸・ハツなどミックス):400〜500g
- キャベツ:1/2玉
- ニラ:2束
- もやし:1袋
- ごぼう:1本
- 豆腐:1丁
- にんにく:3〜4片
- 鷹の爪:2〜3本
【スープの材料】
- 水:800ml
- 鶏ガラスープの素:大さじ2
- 醤油:大さじ3
- みりん:大さじ2
- 酒:大さじ2
- 味噌:大さじ2〜3(お好みで)
- ごま油:大さじ1
作り方の手順
まず、もつの下処理から始めます。購入したもつは一度湯通しして臭みを取り除きます。鍋にたっぷりのお湯を沸かし、もつを入れて3分ほど茹でてください。茹で上がったらザルにあげ、流水でしっかりと洗います。この下処理が美味しさを左右する最も大切な工程なので、丁寧に行いましょう。
野菜の準備も大切です。キャベツは芯を取り除き、ざく切りにします。あまり小さく切りすぎると煮崩れしやすいので、手で大きめにちぎるのも良い方法です。ニラは5cm幅に切り、ごぼうはささがきにして水にさらしてアク抜きをします。もやしは洗ってザルにあげておきましょう。
にんにくは薄切りにし、鷹の爪は種を取り除いておきます。辛いのが苦手な方は鷹の爪の量を減らすか、入れなくても大丈夫です。
鍋にスープの材料をすべて入れて火にかけます。沸騰したら下処理したもつを加え、中火で10分ほど煮込みます。この時点でもつに火が通り、柔らかくなってきます。アクが出たら丁寧に取り除いてください。
味見をして、お好みで醤油や味噌を足して調整します。2025年のトレンドとしては、少し濃いめの味付けが人気ですが、〆にご飯やラーメンを入れることを考えると、最初はやや薄めに作っておくのがおすすめです。後から調整する方が失敗が少なくなります。
スープの味が決まったら、野菜を入れていきます。火が通りにくいごぼうや豆腐から先に入れ、次にキャベツともやしを加えます。野菜がしんなりしてきたら、最後にニラをのせてひと煮立ちさせれば完成です。ニラは香りが命なので、火を通しすぎないよう食べる直前に加えるのがコツです。
家鍋におすすめの鍋の種類と選び方
もつ鍋を家で作るなら、使用する鍋選びも大切なポイントです。2025年現在、様々なタイプの鍋が販売されており、それぞれに特徴があります。
土鍋
もっとも定番なのが土鍋です。保温性が高く、じっくりと食材に火を通せるのが最大の魅力です。遠赤外線効果で食材の旨味を引き出し、最後まで熱々の状態をキープできるのが嬉しいポイントです。見た目も風情があり、食卓が華やぎますね。
サイズは4人家族なら9号(直径27cm程度)がおすすめです。ただし、土鍋は割れやすく、空焚きに弱いという欠点もあるので、取り扱いには注意が必要です。
ステンレス鍋
耐久性を求めるならステンレス鍋が最適です。錆びにくく、お手入れが簡単で、長く使える鍋をお探しの方にぴったりです。熱伝導率も良く、均一に火が通ります。
IHコンロにも対応しているモデルが多く、2025年の住宅事情に合った選択肢と言えます。デザインもスタイリッシュなものが増えており、モダンなキッチンにも違和感なく馴染みます。
鉄鍋
本格的な味を求めるなら鉄鍋もおすすめです。蓄熱性が高く、強火でしっかりと食材を加熱できます。使い込むほどに油が馴染み、焦げつきにくくなっていくのも魅力です。
重量があるため取り扱いには力が必要ですが、プロの料理人も愛用する本格派の鍋です。適切なお手入れをすれば一生使える道具になります。
ホーロー鍋
おしゃれさと機能性を両立したい方にはホーロー鍋がおすすめです。カラフルなデザインが多く、そのまま食卓に出しても映えます。酸にも強いので、トマト鍋など様々な種類の鍋料理に対応できます。
保温性も高く、じっくりと煮込む料理に向いています。ただし、衝撃に弱くホーローが剥がれることがあるので、丁寧に扱う必要があります。
家族の人数、使用する熱源(ガスかIHか)、収納スペース、予算を考慮して選びましょう。初めて鍋を購入する方には、お手入れが簡単なステンレス鍋やホーロー鍋がおすすめです。本格的にもつ鍋を楽しみたい方は、土鍋を選ぶと雰囲気も味わえます。
家で楽しめる鍋の種類

もつ鍋以外にも、家で楽しめる鍋料理はたくさんあります。季節や気分に合わせて、色々な種類の鍋を試してみましょう。
定番の鍋料理
水炊きは福岡の郷土料理で、鶏肉を中心としたあっさり味の鍋です。コラーゲンたっぷりのスープは美容にも良く、女性に特に人気の高い鍋料理となっています。ポン酢でさっぱりといただけます。
すき焼きは牛肉と野菜を甘辛いタレで煮込む贅沢な鍋料理です。特別な日やお祝いの席にもぴったりです。溶き卵につけて食べる独特のスタイルが楽しめます。
しゃぶしゃぶは薄切りの肉を昆布だしでさっと茹でていただく鍋です。カロリーが控えめで、ヘルシー志向の方におすすめです。ゴマだれとポン酢、2種類の味を楽しめるのも魅力です。
人気の変わり種鍋
2025年のトレンドとしては、トマト鍋が引き続き人気です。トマトの酸味とチーズのコクが絶妙で、〆にパスタやリゾットを作れば洋風の味わいを楽しめます。野菜もたっぷり摂れるので栄養バランスも抜群です。
豆乳鍋はまろやかで優しい味わいが特徴です。イソフラボンが豊富で健康的、お子さんから年配の方まで幅広く楽しめます。味噌や鶏ガラスープと組み合わせることで、深みのある味に仕上がります。
キムチ鍋は辛さと旨味のバランスが絶妙です。身体が温まり、代謝も上がるので冬の定番です。辛さは調整できるので、辛いものが苦手な方でも挑戦しやすい鍋料理です。
地方の特色ある鍋
きりたんぽ鍋は秋田の郷土料理で、米を練って棒状にしたきりたんぽが特徴です。鶏肉の出汁がしみ込んだきりたんぽは絶品で、一度食べたら忘れられない美味しさです。
石狩鍋は北海道の鮭を使った鍋で、味噌ベースのスープが身体を芯から温めてくれます。鮭のアラを使うことで、コラーゲンたっぷりのスープになります。
ちゃんこ鍋は力士が食べる栄養満点の鍋です。鶏肉や魚介、野菜など様々な食材が入り、ボリューム満点。育ち盛りのお子さんがいる家庭に最適です。
もつ鍋を美味しくするアレンジアイデア
基本のもつ鍋レシピをマスターしたら、アレンジにも挑戦してみましょう。2025年の最新トレンドを取り入れた、美味しいアイデアをご紹介します。
スープのバリエーション
醤油ベースの他に、味噌ベースも人気です。赤味噌を使えばコクのある濃厚な味わいに、白味噌を使えばまろやかで優しい味になります。味噌とニンニクの相性は抜群で、食欲をそそる香りが食卓に広がります。
カレー味のもつ鍋も意外な美味しさです。カレールーを少し加えるだけで、子どもも喜ぶ味に変身します。スパイスの効果で身体もポカポカ温まります。
塩レモンを使ったさっぱり系も試してみてください。あっさりしているので、もつの旨味がより引き立ちます。レモンの酸味が疲労回復にも効果的です。
具材のアレンジ
定番の野菜以外に、きのこ類をたっぷり入れるのもおすすめです。しめじ、えのき、舞茸などを加えることで、旨味が増し、食物繊維も豊富になります。
チーズを加えるのも2025年の人気アレンジです。とろけるチーズを最後にのせれば、濃厚でまろやかな味わいになります。SNS映えも抜群です。
餃子を入れるのも面白いアイデアです。スープを吸った餃子は絶品で、ボリュームもアップします。冷凍餃子を使えば手軽に試せます。
〆のバリエーションとコツ
もつ鍋の楽しみの一つが〆料理です。旨味が凝縮されたスープを使った〆は、本編に劣らない美味しさです。
定番の〆
ちゃんぽん麺は博多もつ鍋の定番の〆です。太めの麺がスープをよく吸い、満足感たっぷりの締めくくりになります。スープの旨味を最後まで味わい尽くせる最高の選択です。
雑炊もおすすめです。ご飯を入れて卵でとじれば、優しい味わいの雑炊が完成します。お茶碗一杯分のご飯で十分なので、お腹がいっぱいでも食べやすいです。
変わり種の〆
リゾットは洋風の〆として人気です。チーズとバターを加えれば、イタリアン風の味わいになります。黒胡椒をたっぷりかけると、大人の味に仕上がります。
うどんも合います。讃岐うどんのようなコシのあるうどんを使えば、食べ応えも抜群です。ネギをたっぷりのせていただきましょう。
〆を入れる前に、残った野菜やアクを取り除きましょう。スープの量が少ない場合は、水と調味料を足して味を整えます。スープの味を見ながら調整することで、最後まで美味しく食べられます。
最後に
家でもつ鍋を楽しむことは、思っているよりもずっと簡単です。下処理をしっかり行い、新鮮な食材を使えば、お店に負けない本格的な味が家庭で再現できます。
2025年の今、様々な鍋や調理器具が手に入りやすくなり、通販で質の良いもつも購入できるようになりました。週末の家族団らんや、友人を招いてのホームパーティーなど、様々なシーンでもつ鍋は活躍してくれます。
基本のレシピをマスターしたら、ぜひアレンジにも挑戦してみてください。味噌味やカレー味、具材を変えてみるなど、自分だけのオリジナルもつ鍋を見つける楽しみもあります。〆のバリエーションも豊富なので、毎回違った味わいを楽しめるでしょう。
寒い季節はもちろん、エアコンで冷えた夏の身体を温めるのにも、もつ鍋はぴったりです。栄養バランスも良く、コラーゲンたっぷりで美容効果も期待できるのが嬉しいポイントです。家族みんなで囲む鍋は、心も身体も温めてくれる最高の料理です。
ぜひこの記事を参考に、美味しい家もつ鍋作りに挑戦してみてください。きっと新しい食卓の楽しみが見つかるはずです。

