+426から始まる電話番号の正体と詐欺の手口を徹底解説!

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雑学

スマートフォンや固定電話に「+426」から始まる見慣れない番号から着信があり、不安に感じている方は少なくないでしょう。この記事では、+426から始まる電話番号の実態と、詐欺被害を防ぐための具体的な対策について詳しく解説します。

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+426は実在しない国番号である

国際電話における国番号は、国際電気通信連合(ITU)によって各国・地域に割り当てられています。電話番号の先頭に「+」が付いている場合、それは国際電話であることを示し、続く数字が発信元の国を表す国番号となります。

2025年現在、「+426」という国番号は正式には存在していません。+42という番号帯自体はヨーロッパ中部地域に割り当てられていますが、実際に使用されているのは以下の3カ国のみです。

  • +420:チェコ共和国
  • +421:スロバキア共和国
  • +423:リヒテンシュタイン公国

つまり、+425や+426、+422といった番号は未割り当ての国番号であり、本来使われることはありません。こうした未使用番号を使った着信は、発信者が意図的に番号を偽装している可能性が極めて高いと考えられます。

なぜ未使用の国番号が表示されるのか

犯罪グループはVoIP(インターネット電話)サービスを悪用し、Caller ID Spoofing(発信者番号偽装)と呼ばれる技術を使って、任意の電話番号を着信表示させることができます。

未割り当ての国番号を使用する理由は、追跡を困難にするためです。実在する国の番号を使えば、その国の通信事業者や警察当局による捜査が可能になりますが、未使用番号であれば管理主体が存在せず、追跡の糸口がつかめません。

特に+425、+426といった番号からの着信が2025年に入って急増しており、SNS上でも多くの被害報告が寄せられています。これらは組織的な詐欺グループによる大規模な犯行と考えられます。

実際の詐欺手口を知っておく

+426から始まる番号を使った詐欺には、いくつかの典型的なパターンがあります。被害を防ぐために、その手口を理解しておきましょう。

入国管理局を装った詐欺電話

最も多く報告されているのが、入国管理局(現:出入国在留管理庁)の職員を名乗る詐欺です。電話に出ると以下のような内容を告げられます。

「○月○日から○月○日の期間に海外渡航歴があります」 「あなたのパスポートが不正に利用されている可能性があります」 「生年月日と住所を確認させてください」

自動音声ガイダンスが流れるケースも報告されており、「書類が不足している」「期限が切れる」といった内容で番号を押すよう誘導されることもあります。

警察や警察署を名乗るケース

「愛知県警です」「○○警察署の者ですが」といった形で警察関係者を装うパターンも確認されています。特に巧妙なのは、末尾が「0110」の番号を使用するケースです。

日本の多くの警察署の電話番号は末尾が0110となっているため、+4256560110や+4258620110といった番号を見ると、本物の警察からの電話と錯覚してしまう可能性があります。

さらに悪質なケースでは、実在する警察署の番号を偽装表示させる手法も使われています。スマートフォンの画面には実際の警察署の番号が表示されるため、信用してしまう方が後を絶ちません。

ワン切り詐欺(コールバック詐欺)

数回コールしてすぐ切る「ワン切り」も典型的な手口です。着信履歴を残すことで、「誰からだろう?」と気になって折り返してしまうことを狙っています。

折り返すと高額な国際通話料金が発生し、その一部が犯罪グループに還元される仕組みです。プレミアムレート番号という特殊な番号を使用しているケースもあり、数分の通話で数千円の料金が請求されることもあります。

その他の手口

  • NTTドコモなど通信事業者を装う:「この携帯は使用できなくなります」といった偽の案内を流す
  • 留守番電話に不審なメッセージを残す:「帰り」といった意味不明な言葉や、民族音楽を流すなど
  • 知人の外国人が空港で足止めされていると嘘をつく:入国手数料や保釈金の振り込みを要求する

426は市外局番としても存在しない

「+426」は国際電話の番号ですが、「0426」という市外局番についても気になる方がいるかもしれません。

日本国内の市外局番として「042」は存在しており、東京都の八王子市、武蔵野市、三鷹市、立川市、神奈川県の相模原市などで使用されています。しかし、「0426」という形の市外局番は現在使用されていません

かつて八王子市では「0426」が使われていた時期もありましたが、番号の統合や再編により、現在は「042」に統一されています。電話番号として「042-6XX-XXXX」という形は存在しますが、これは市外局番が「042」、市内局番が「6XX」という構成です。

つまり、「426」で始まる国内の電話番号を見かけた場合、それは「0」が省略されて表示されているだけで、本来は「042-6XX-XXXX」という形式の番号である可能性が高いでしょう。ただし、国際電話として「+426」と表示される場合は前述の通り詐欺の可能性が極めて高いと判断してください。

今すぐ実践できる対処法

基本の3原則を守る

1. 出ない 知らない国際電話番号からの着信には応答しないことが最も確実な防御策です。本当に必要な連絡であれば、相手は留守番電話にメッセージを残すか、別の方法で連絡してくるはずです。

2. 折り返さない 着信履歴に残っていても、不審な番号に折り返してはいけません。高額な通話料金が発生するだけでなく、電話に出ることで「この番号は使われている」と認識され、さらなる詐欺電話のターゲットにされる恐れがあります。

3. URLを開かない 留守番電話やSMSでURLが送られてきても、絶対にアクセスしないでください。フィッシングサイトに誘導され、個人情報を盗まれる危険性があります。

スマートフォンの設定で対策する

多くのスマートフォンには、着信拒否機能が搭載されています。

  • iPhoneの場合:着信履歴から該当番号を選び、「この発信者を着信拒否」を選択
  • Androidの場合:着信履歴から番号を長押しし、「ブロック」または「着信拒否」を選択

また、「連絡先に登録されていない番号からの着信を拒否する」設定も有効です。ただし、宅配業者や医療機関など、必要な連絡も拒否される可能性があるため、状況に応じて使い分けましょう。

固定電話での対策

固定電話や光回線をお使いの方は、国際電話不取り扱いセンターのサービス利用を検討してください。

電話番号:0120-210-364(通話料無料) 受付時間:平日午前9時〜午後5時(自動音声案内は24時間)

このサービスに申し込むと、国際電話からの着信を無料で拒否できます。海外との電話連絡が不要な方には特におすすめの対策です。警察庁や各地の警察も、このサービスの利用を強く推奨しています。

留守番電話の確認は慎重に

不審な番号から留守番電話が残されていた場合、すぐに再生せず、まず番号をインターネットで検索してみましょう。同じ番号からの被害報告があれば、詐欺電話である可能性が高いと判断できます。

再生する場合も、メッセージの内容を鵜呑みにせず、公的機関や企業を名乗る場合は、その組織の公式サイトに記載されている電話番号に自分からかけ直して確認してください。

もし電話に出てしまったら

Vector illustration of woman in trouble with smartphone fraud.

万が一、+426から始まる番号の電話に出てしまった場合の対応についても知っておきましょう。

すぐに切る

相手が何を名乗ったとしても、不審だと感じたらすぐに電話を切ってください。「失礼かも」「相手を怒らせるかも」といった遠慮は不要です。詐欺師は話を続けることで相手を信用させ、個人情報を聞き出したり、金銭を要求したりします。

個人情報を絶対に教えない

どんな理由があっても、以下の情報は決して教えてはいけません。

  • 氏名、生年月日
  • 住所
  • 電話番号
  • クレジットカード番号や口座番号
  • マイナンバー
  • パスポート番号

「確認のため」「本人認証のため」といった理由をつけて聞き出そうとしますが、本物の公的機関や企業が電話で突然このような情報を求めることはありません。

相手の指示に従わない

「○番を押してください」「この番号にかけ直してください」「URLにアクセスしてください」といった指示には従わないでください。これらはすべて詐欺の手口です。

また、「今すぐ対応しないと大変なことになる」「このままだと逮捕される」といった脅しで不安を煽ってくることもありますが、冷静に対処しましょう。

被害に遭ってしまった場合の相談窓口

警察相談専用電話

#9110

各都道府県警察の相談窓口につながります。緊急性がない場合は110番ではなく、こちらに相談してください。

消費者ホットライン

188(いやや!)

消費生活センターや消費生活相談窓口につながります。契約トラブルや悪質商法の相談ができます。

迷惑電話相談窓口(でんわんセンター)

2025年6月に総務省が開設した迷惑電話専門の相談窓口です。情報提供も受け付けています。

各通信事業者のサポート

ご利用の携帯電話会社や固定電話サービスのカスタマーサポートにも相談できます。通話料金に不審な請求がないか確認してもらいましょう。

詐欺電話の最新動向を知っておく

犯罪グループは常に手口を進化させています。2025年現在確認されている最新の傾向について知っておきましょう。

実在する番号の偽装が増加

前述の通り、未使用の国番号だけでなく、実在する警察署や企業の番号を偽装表示させる技術が使われるようになっています。画面に表示された番号が本物でも、実際の発信元は全く別の場所である可能性があります。

AIによる音声偽装

人工知能技術を使って、実在する人物の声を再現する手口も報告されています。家族や知人の声を装って電話をかけ、「事故に遭った」「お金が必要」といった詐欺を働くケースが増加しています。

複数の手段を組み合わせた攻撃

電話だけでなく、SMS、メール、SNSのダイレクトメッセージなど、複数の手段を組み合わせて信用させようとする手口も見られます。「電話で伝えた通り、メールも送りました」といった形で信頼性を装います。

最後に:疑わしい電話には絶対に応じない

+426から始まる電話番号は、現在割り当てられていない国番号を使った詐欺電話である可能性が極めて高いと言えます。

記事のポイントをおさらいします。

  • +426という国番号は存在しない。正式に使用されているのは+420(チェコ)、+421(スロバキア)、+423(リヒテンシュタイン)のみ
  • 詐欺グループが番号偽装技術を使っている。入国管理局や警察を装うケースが特に多い
  • 出ない、折り返さない、URLを開かないが基本の対策
  • 固定電話なら国際電話不取り扱いセンター(0120-210-364)への申し込みが有効
  • もし出てしまったらすぐに切り、個人情報は絶対に教えない
  • 被害に遭ったら#9110、188、通信事業者に相談

詐欺の手口は日々巧妙化していますが、基本的な対策を徹底することで被害を防げます。不審な電話には決して応じず、少しでもおかしいと感じたら専門機関に相談してください。

また、ご家族や友人、特に高齢者の方にもこうした情報を共有し、地域全体で詐欺被害を防ぐ意識を持つことも大切です。一人ひとりが注意することで、犯罪グループの活動を抑制できるでしょう。

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