出産という大きなイベントを終えると、入院中に多くのママが経験するのが母子同室です。
特に初めての出産では、夜中も赤ちゃんと一緒に過ごさなければならないことに不安を感じるママも少なくありません。
「夜はやっぱりしっかり休みたいけれど、赤ちゃんを預けることができるのかな?」と悩むこともあるでしょう。
しかし、母子同室だからといって、すべての育児を自分一人で引き受けなければならないわけではありません。
体力的にも精神的にも疲れを感じたときは、赤ちゃんを一時的に預けるという選択肢もあります。特に夜間、少しでも休息が必要なときには、遠慮せずに助けを借りることが重要です。
この記事では、母子同室が大変だと感じる理由や、実際に母子同室を経験したママたちの体験談を紹介します。
これから母子同室を迎える予定のママたちにとって、少しでも役立つ情報が詰まっていますので、ぜひ参考にしてください。
母子同室でも夜間に赤ちゃんを預けてOK?
母子同室の環境において、夜中に赤ちゃんを預けることは許可されていることが多いです。
もちろん、病院や産院によって方針は異なりますが、夜中に限らず、疲れを感じたり、しんどくなったときには赤ちゃんを預けることができる施設が多く存在します。
授乳に関しては、夜中に行うことで母乳の出が良くなるというアドバイスを受けることもありますが、何よりも重要なのは、ママ自身の身体と心を大切にすることです。
産後の時期は体が非常に疲れているため、無理をすることは後々の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
「母親として失格なのではないか」「この状態で育児を続けられるのか」といった罪悪感を抱く必要は全くありません。
そうした気持ちを持たずに、ぜひ助産師さんや医療スタッフにサポートを求めて下さい。自分の健康を優先することが、結果的には赤ちゃんにとっても良い環境を提供することにつながります。
育児は一人で抱え込むものではなく、周りのサポートを受けながら進めていくものです。
なぜ母子同室の夜が大変なのか?
母子同室の環境において、夜中に赤ちゃんを預けることに関して悩んでいる方は少なくありません。
実際、多くのママたちが同じような苦労を抱えています。その理由は主に以下の4つに集約されます。
まず第一に、睡眠不足が挙げられます。赤ちゃんは2〜3時間おきに授乳を必要とするため、十分な睡眠を確保することが難しくなります。
このような状況が続くと、体力や精神力が消耗し、日中の活動にも影響を及ぼします。
次に、身体的な疲労も大きな要因です。出産直後の体はまだ回復過程にあり、24時間体制での授乳や赤ちゃんの世話によって体力が奪われてしまいます。
特に、体が元気を取り戻す暇もない状態では、疲労感が増す一方です。
さらに、精神的ストレスも無視できません。
「自分はちゃんと育児ができているのか」という不安や、赤ちゃんの泣き声にどう対応するかというプレッシャーが重なり、特に大部屋にいる場合は、他の赤ちゃんが泣く中で「早く泣き止ませなければ」といった焦燥感が生じることもあります。
次に、夜中は特に孤独感を感じやすい時間帯でもあります。周囲が静まり返る中で、自分だけが育児に奮闘していると感じると、孤独感が一層強まります。
このように、夜中の赤ちゃんのお世話は多くの要因が重なり、非常にしんどいものです。そうした辛さを抱えるのはあなただけではありませんし、誰もが同じような悩みを持っているのです。
自分を責めず、周囲のサポートを活用することも大切です。
初めての出産後のリアルな体験談
『副乳の痛みがひどく、帝王切開後のために起き上がることすら困難でした。授乳もうまくいかず、赤ちゃんが全然吸ってくれない状況に悩まされ、さらに赤ちゃんを泣き止ませる方法がわからず、身体の状態が万全ではない中での育児は非常に辛いものでした。』
『母子同室の環境において、夜中に赤ちゃんを預けることについての不安も多く、特に授乳に関しては、娘が2200g台と小さく生まれたため、乳頭をうまく加えられない日々が続きました。左右10分ずつ授乳を試みても、体重が1gも増えないという現実に直面していました。』
『お腹を空かせた赤ちゃんが泣いて焦っている姿を見ると、余計にうまく咥えられず、赤ちゃんがさらに泣き出してしまうという悪循環に陥っていました。私自身も泣き止ませることができず、焦りが募るばかりでした。』
『最初におむつ替えや授乳の方法は教わりましたが、赤ちゃんの泣き止ませ方については特に指導を受けていなかったため、「泣き止むまで抱っこしてあやさなければならない」という思い込みがありました。母親としての責任感から、「泣き止むまで頑張らなければ」と自分にプレッシャーをかける一方、他の人に迷惑をかけてしまうのではないかという不安もあり、助産師さんに助けを求めることができませんでした。』
『大部屋での育児をしていたため、他のママたちの対応が終わった後、私のベッドに様子を見に来てくれた助産師さんが「大丈夫?」と声をかけてくれました。その瞬間、心が折れかけていた私は思わず号泣してしまいました。助産師さんに少しだけ赤ちゃんを預かってもらい、その間に少し休むことができたことで、気持ちが少し楽になったのを覚えています。この経験を通じて、育児は決して一人で抱え込むものではなく、周囲のサポートを受けることが非常に大切であると実感しました。』
もう限界…その前に読んでほしいヒント
振り返ると、泣くまで頑張らなくても大丈夫だったし、無理をせずに早めに頼っておけばよかったと心から思うはずです。
しかし、産後のメンタルは非常に厳しく、「これから子育てを続けていけるのか不安だ」と感じるほど、母子同室での対応は本当に辛いものですよね。
限界が来てから助けを求めるのではなく、もっと早い段階で「どうすれば赤ちゃんが泣き止むのか教えてください」とか「少ししんどいので、赤ちゃんを少し預かってもらえますか?」
と、自分の気持ちを言葉にするべきだったと痛感していることでしょう。
助産師さんはプロフェッショナルであり、多くのママたちが母子同室で困っている姿を見てきています。
彼女たちに頼ることで、少しでも楽になれる道があることを、もっと早く理解しておく必要もあるのではないでしょうか。
突然赤ちゃんを預けることに対する罪悪感や、思うようにお世話ができない自分に対する情けなさを感じることは、誰にでもあるものです。
また、助産師さんに頼ることが迷惑かもしれない、嫌な顔をされるのではないか、あるいはダメな母親だと思われるかもしれないと心配することもあるでしょう。
しかし、そうした感情は一旦置いておいて、今の入院期間中だからこそ、しっかりと周りに頼ることが大切です。
2人目出産で感じる心の余裕とは?
母子同室の環境において、夜中に赤ちゃんを預けることが許可されているのか、そしてそれがどれほど重要であるかについてお話ししたいと思います。
以前は、赤ちゃんが泣いた瞬間にすぐにあやして泣き止ませなければならないという強い気持ちがありますが、2人目の育児を経験することで、「赤ちゃんは泣くものだから、少しぐらい泣かせておいても大丈夫」といった余裕を持つことができるようになります。
そのため、泣いている間は気にせずに済む個室を希望していましたが、今回も急遽転院となり、大部屋での生活を余儀なくされました。
夜中に赤ちゃんをしばらく泣かせてしまうと、周りのママや赤ちゃんを起こしてしまうため、この時ばかりは大部屋での育児が辛く感じます。
育児が2回目とはいえ、赤ちゃんがなかなか泣き止まないという状況は訪れるものです。
周囲のママたちもお互い様だと思いつつも、やはり気を使い、精神的に疲れてしまいます。
早く赤ちゃんに寝て欲しくてミルクを足したい気持ちがあっても、ミルクの場合は基本的に3時間は間隔をあけるように指導されるため、タイミングによってはミルクにも頼れないと考えてしまうことも多いです。
しかし、助産師さんに相談すると、早めにミルクを与えても大丈夫だと言ってくれたり、おやつ代わりにミルクを足す提案をしてくれたりと、様々なアドバイスをいただけます。
とにかく、自分だけではどうにもできないと感じたときは、早めに相談することを強くおすすめします。母子同室でしんどくならないためには、無理をしないことが何よりも大切です。
この経験を通じて、育児は一人で抱え込むものではなく、周囲のサポートを受けながら進めていくことが重要であると改めて感じました。
赤ちゃんが寝ている間にママも休息を!
困ったことや気になることがあった際には、遠慮せずに助産師さんを呼ぶことが大切です。辛い時には赤ちゃんを少し預かってもらうことも考えてみてください。
赤ちゃんにとって、あなたは唯一無二の母親ですが、育児は決して一人だけで行うものではありません。周囲の人々を上手に頼りながら、少しずつ母親として成長していくことが大切です。
母子同室の生活では、しんどいことに目が向きがちですが、実は生まれたばかりの新生児とずっと一緒にいられるのは、ママだけの特権でもあります。
赤ちゃんの顔はあっという間に変わっていきますし、生まれたての小さな体、入院中にしか見られないコットの中で眠る姿、そしてネームバンドのついた小さな足など、すべてが特別な瞬間です。
その小さくて愛おしい姿をしっかりと堪能し、今しか見ることのできない瞬間を、たくさんの写真や動画に収めておくことをおすすめします。
これらの思い出は、育児の過程での貴重な宝物となるでしょう。育児の喜びや感動をしっかりと味わいながら、無理をせず、周囲のサポートを受け入れていきましょう。
まとめ
母子同室の状況において、夜中に赤ちゃんを預けることは決して悪い選択ではありません。周囲に助けを求めることは恥ずかしいことではなく、むしろ非常に賢明な判断です。
育児は一人で抱え込むものではなく、支え合うことでより良い環境を築くことができます。
「母子同室がしんどい」「夜中に辛くて泣きそう」と思う前に、無理をせずに少し赤ちゃんを預かってもらったり、周りの人に頼ることの大切さを理解してください。
育児は長い道のりであり、その始まりにすぎません。完璧を求めすぎず、自分自身の心と体を最優先に考えながら、育児を進めていきましょう。
自分のペースで、少しずつ成長していくことが、ママにとっても赤ちゃんにとっても良い結果をもたらすはずですよ!