大分県由布市の湯布院温泉街から歩いてすぐの場所にある金鱗湖は、紅葉シーズンになると湖畔が赤や黄色に彩られる絶景スポットです。温泉旅行と紅葉狩りを同時に楽しめる贅沢な立地で、毎年多くの観光客が訪れます。
朝靄が立ち込める早朝の湖面は、まるで水墨画のような幻想的な風景を見せてくれます。紅葉との組み合わせは写真撮影にもぴったりで、SNS映えする一枚を狙う方にもおすすめです。
宿泊施設が充実している湯布院エリアだからこそ、ゆっくりと時間をかけて紅葉を楽しむことができます。この記事では、金鱗湖の紅葉の現在の様子や見頃の時期、効率的な観光ルートまで詳しくご紹介します。
金鱗湖の紅葉、2025年の見頃はいつ？
例年の見頃時期は11月上旬～中旬
金鱗湖周辺の紅葉は、例年11月上旬から11月中旬にかけてピークを迎えます。標高が高い山間部と比べるとやや遅めの色づきとなり、晩秋の落ち着いた雰囲気の中で紅葉を楽しめるのが特徴です。
2025年の気候状況にもよりますが、10月下旬から色づき始め、11月10日前後が最も美しい状態になると予想されます。訪問を計画している方は、11月の第2週あたりを目安にスケジュールを組むと、見事な紅葉に出会える可能性が高いでしょう。
金鱗湖紅葉の現在の状況をチェックする方法
旅行の直前には、リアルタイムの紅葉情報を確認することをおすすめします。由布市観光協会の公式サイトやSNSでは、現地スタッフによる色づき状況のレポートが随時更新されています。
また、InstagramやX（旧Twitter）で「#金鱗湖紅葉」「#湯布院紅葉」といったハッシュタグを検索すると、実際に訪れた観光客の最新写真を見ることができます。天候や気温によって色づきのタイミングは前後するため、出発前の情報収集が成功の鍵となります。
湯布院・金鱗湖の紅葉、その魅力とは？
温泉地ならではの癒しと絶景のコラボレーション
金鱗湖の最大の魅力は、温泉旅行と紅葉狩りを一度に満喫できる点にあります。湯布院温泉街は全国的にも人気の温泉地で、おしゃれなカフェや雑貨店、美術館なども点在しています。
紅葉を眺めた後は温泉でゆっくり体を温め、地元の食材を使った料理に舌鼓を打つ。こうした贅沢な時間の使い方ができるのは、湯布院ならではの楽しみ方です。日帰りでも十分楽しめますが、一泊すればより深く土地の魅力に触れることができます。
朝の湖面に立ち上る朝靄が幻想的
金鱗湖は温泉と清水が湧き出る珍しい湖で、寒い朝には湖面から湯気のような朝靄が立ち上ります。秋から冬にかけての早朝は特に美しく、朝日に照らされた霧と紅葉のコントラストは息をのむ美しさです。
写真愛好家の間では「金鱗湖の朝靄撮影」が人気を集めており、日の出前から三脚を構えるカメラマンの姿も珍しくありません。宿泊している方は、ぜひ早起きしてこの神秘的な光景を体験してみてください。
湖畔を一周する散策路でのんびり紅葉ウォーク
金鱗湖の周囲には約400メートルの遊歩道が整備されており、20分ほどで一周できます。歩きやすい平坦な道なので、年配の方や小さなお子さん連れでも安心です。
湖畔沿いには紅葉した木々が連なり、水面に映る逆さ紅葉も見どころのひとつ。ベンチもいくつか設置されているので、座ってゆっくりと景色を楽しむこともできます。散策中には野鳥の姿を見かけることもあり、自然との触れ合いを感じられます。
金鱗湖紅葉観光のおすすめルート
午前中：早朝の金鱗湖で朝靄撮影
宿泊している方は、午前6時から7時ごろに金鱗湖へ向かいましょう。この時間帯は観光客も少なく、静かな湖畔で朝靄と紅葉のコラボレーションを独り占めできます。
朝の澄んだ空気の中、ゆっくりと湖畔を一周しながら写真を撮ったり、ベンチに座って瞑想のような時間を過ごしたりするのもおすすめです。朝食前の散歩は心身ともにリフレッシュでき、一日を気持ちよくスタートできます。
午前中～昼：湯布院温泉街を散策
金鱗湖から湯布院駅方面へ戻る道中には、湯の坪街道と呼ばれるメインストリートがあります。ここには個性的なショップやカフェ、スイーツ店が軒を連ね、お土産探しや食べ歩きにぴったりです。
B-speakのロールケーキや花麹菊家のぷりんなど、湯布院ならではのスイーツをテイクアウトして、街歩きを楽しみましょう。紅葉シーズンは混雑するため、人気店は午前中の早めの時間帯に訪れるのがコツです。
昼食：由布院ならではのグルメを堪能
ランチには、地元の食材を活かした料理を味わってみてください。豊後牛や関あじ・関さばといった大分の名産品を提供するレストランが多数あります。
湯の坪街道周辺には、古民家を改装したおしゃれなカフェや、地元の農家直営のレストランなどもあります。紅葉を眺めながらテラス席で食事ができるお店もあるので、事前に調べておくとよいでしょう。
午後：周辺の観光スポットへ足を延ばす
金鱗湖と湯布院温泉街を楽しんだ後は、由布岳や狭霧台といった周辺スポットへ足を延ばすのもおすすめです。
狭霧台は由布院盆地を一望できる展望スポットで、紅葉シーズンは由布岳と盆地の紅葉が織りなすパノラマビューを楽しめます。車で約10分の距離なので、レンタカーやタクシーを利用すると便利です。
また、由布院駅前には足湯スポットもあり、観光の疲れを癒しながらのんびり過ごすことができます。
夕方：温泉でゆったりリラックス
一日の締めくくりには、やはり湯布院の温泉を堪能しましょう。日帰り入浴可能な施設も多数あり、宿泊しない方でも気軽に温泉を楽しめます。
由布院温泉は美肌効果があるとされる泉質で、紅葉散策で歩き疲れた体をじんわりと癒してくれます。露天風呂から紅葉を眺められる施設もあるので、絶景と温泉を同時に楽しむ贅沢な時間を過ごしてください。
金鱗湖へのアクセス方法
公共交通機関を利用する場合
JR由布院駅から金鱗湖までは徒歩約20分です。湯の坪街道を通りながら歩くルートなので、道中もショッピングや食べ歩きを楽しめます。
駅前からは亀の井バスの路線バスも運行しており、「金鱗湖入口」バス停で下車すればすぐです。ただし、本数が限られているため、時刻表を事前に確認しておきましょう。
車でアクセスする場合
車の場合、大分自動車道・湯布院ICから約10分で金鱗湖周辺に到着します。ただし、紅葉シーズンの週末は道路が渋滞し、駐車場も満車になることが多いです。
金鱗湖周辺には専用の駐車場がほとんどなく、湯布院温泉街の有料駐車場を利用することになります。早朝や平日を狙うか、宿泊施設の駐車場を利用して徒歩で向かうのがスムーズです。
金鱗湖紅葉観光の注意点とアドバイス
防寒対策をしっかりと
11月の湯布院は朝晩の冷え込みが厳しく、特に早朝の金鱗湖は気温が一桁台になることもあります。上着やストールを持参し、重ね着できる服装で訪れましょう。
足元も冷えやすいため、歩きやすく暖かい靴を選ぶことをおすすめします。散策路は整備されていますが、落ち葉で滑りやすい箇所もあるので注意が必要です。
混雑を避けるなら平日の早朝がベスト
紅葉シーズンの週末や祝日は、湯布院全体が大変混雑します。特に駐車場や人気レストランは長い待ち時間が発生することも。
平日の早朝を狙えば、静かな環境でゆっくりと紅葉を楽しめます。宿泊する場合は、チェックイン前の早朝に金鱗湖を訪れ、その後チェックインして昼間は街歩きを楽しむというプランもおすすめです。
カメラの準備も忘れずに
朝靄の幻想的な風景や水面に映る紅葉など、金鱗湖は撮影スポットとしても人気です。スマートフォンでも十分美しい写真が撮れますが、本格的に撮影したい方は一眼レフや三脚を持参するとよいでしょう。
朝靄を撮影する場合、暖かい湖面と冷たい外気の温度差が大きいほど霧が発生しやすくなります。天気予報で気温をチェックし、晴れて冷え込む朝を狙うのがポイントです。
最後に
大分県湯布院の金鱗湖は、紅葉と温泉を一度に楽しめる理想的な観光地です。2025年の見頃は11月上旬から中旬にかけてとなる見込みで、特に11月10日前後がベストタイミングとなるでしょう。
早朝の朝靄が立ち込める湖面と紅葉のコラボレーションは、一生の思い出になる美しさです。湯の坪街道での散策やグルメ、温泉でのリラックスタイムも含めて、湯布院ならではの贅沢な時間を過ごしてください。
訪問前には由布市観光協会の公式サイトやSNSで現在の紅葉状況を確認し、防寒対策もしっかりと準備して出かけましょう。混雑を避けるなら平日の早朝がおすすめです。
秋の湯布院・金鱗湖で、心も体も癒される特別な旅をお楽しみください。
