2025年11月11日放送予定の「マツコの知らない世界」で、青森の焼き鯖入りおでんが紹介されることが決定しています!青森といえば生姜味噌おでんが有名ですが、焼き鯖を加えることで旨味が倍増する新しいスタイルが今、注目を集めています。
この記事では、青森の焼き鯖入りおでんの魅力から、家庭で簡単に作れるレシピ、美味しい食べ方のコツまで、たっぷりとわかりやすい情報でご紹介致します!
青森の焼き鯖入りおでんとは?そのルーツを探る

青森おでんの歴史と生姜味噌の誕生
青森のおでん文化は、戦後の青森駅周辺の屋台(闇市)から始まったと言われています。昭和20年代、極寒の中を青函連絡船で北海道へ向かう乗客たちの体を少しでも温めたいという思いから、ある屋台のおかみさんが考案したのが「しょうが味噌おでん」でした。
もともと青森には味噌文化が根付いており、魚の臭みを消すために生姜味噌を使う習慣がありました。その知恵がおでんにも応用され、今では青森のソウルフードとして定着しています。
焼き鯖入りおでんのルーツ
青森では昔から鯖が豊富に水揚げされ、地元の食文化に深く根付いていました。特に焼き鯖は保存性が高く、旨味も凝縮されるため、冬の貴重なタンパク源として重宝されてきました。
その焼き鯖をおでんに入れるというアイデアは、青森の豊かな海の幸と山の幸を一つの鍋で楽しむという、地元ならではの工夫から生まれたものです。焼き鯖の香ばしさと脂の旨味が、だし汁に溶け込んで他の具材の味を引き立てる、まさに青森ならではの贅沢なおでんなのです。
青森おでんの特徴的な具材
青森のおでんには、他の地域では見られない独特の具材が使われます:
- ツブ貝:陸奥湾で獲れる新鮮なツブ貝。生姜味噌が独特の風味を和らげ、貝の旨味を引き立てます
- ホタテ:同じく陸奥湾の名産。プリプリの食感がたまりません
- ネマガリタケ(タケノコ):5~7月の旬の時期に登場。シャキシャキした食感が特徴
- 大角天:薄くて大きなさつま揚げ
- ぼたん焼きちくわ:通常より大ぶりで食べ応え抜群
- そして焼き鯖:香ばしさと旨味の決め手!
家庭で作れる!焼き鯖入りおでんの基本レシピ
それでは、家庭で簡単に作れる焼き鯖入りおでんのレシピをご紹介します。2025年最新版のレシピで、初心者でも失敗しない作り方を詳しく解説しますので是非ご覧ください。
【材料】(4人分)
おでんの具材:
- 焼き鯖(半身):2枚
- 大根:1/2本
- こんにゃく:1枚
- ゆで卵:4個
- 焼きちくわ:4本
- さつま揚げ(大角天):4枚
- ホタテ(ボイル):8個
- たけのこ水煮:200g
- 結び昆布:4個
だし汁:
- 水:2リットル
- 昆布:10cm角1枚
- 煮干し:20g
- しょうゆ:大さじ2
- 酒:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 塩:小さじ1
生姜味噌だれ:
- 合わせ味噌(または津軽味噌):大さじ5
- 酒:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 砂糖:大さじ2
- すりおろし生姜:30g
- 水:大さじ2
【作り方】
ステップ1:下ごしらえ
- 大根の準備:大根は1.5cm厚さの輪切りにし、面取りをします。米のとぎ汁で15~20分下茹でして、柔らかくしておきます。これで味が染み込みやすくなり、煮崩れも防げます。
- こんにゃくの準備:こんにゃくは格子状に切り込みを入れて三角形に切ります。沸騰したお湯で5分下茹でして、臭みを取り除きます。
- 焼き鯖の準備:焼き鯖は4~5cm幅に切り分けます。すでに焼いてあるので、このままおでんに入れればOKです。市販の焼き鯖を使えば、さらに手軽に作れます。
- その他の具材:ちくわは斜め半分に、たけのこは食べやすい大きさに切ります。ゆで卵は殻をむいておきます。
ステップ2:だし汁を作る
- 土鍋または大きめの鍋に水と昆布を入れ、30分程度置いてから火にかけます。
- 沸騰直前に昆布を取り出し、煮干しを加えて弱火で10分ほど煮出します。
- 煮干しを取り除き、しょうゆ、酒、みりん、塩を加えて味を調えます。青森風は薄味が基本なので、塩加減は控えめにするのがポイントです。
ステップ3:具材を煮込む
- だし汁が煮立ったら、火の通りにくい具材から順番に入れていきます。まず大根、こんにゃく、結び昆布を入れて15分ほど煮込みます。
- 次にちくわ、さつま揚げ、たけのこを加えて10分煮込みます。
- 焼き鯖は最後に加えるのがポイント!長時間煮込むと身が崩れてしまうので、他の具材が煮えたら加えて5~10分温める程度にします。焼き鯖の脂と旨味がだし汁に溶け出し、全体に芳醇な香りが広がります。
- ホタテとゆで卵も最後に加え、全体が温まったら完成です。
ステップ4:生姜味噌だれを作る
- 小鍋に味噌、酒、みりん、砂糖、水を入れて弱火にかけます。
- 木べらで混ぜながら煮詰め、ぽってりとしたツヤのある状態になったら火から下ろします。
- 粗熱が取れたら、すりおろした生姜を加えて混ぜ合わせます。生姜は最後に加えることで、フレッシュな香りと辛味が活きます。
ステップ5:盛り付けと仕上げ
器におでんの具材を盛り付け、上から生姜味噌だれをたっぷりとかけて完成です!熱々のうちにいただくのが一番美味しいですよ。
焼き鯖入りおでんを美味しく作るコツ

焼き鯖の選び方
脂ののった良質な焼き鯖を選ぶことが、美味しいおでんを作る第一歩です。2025年現在、スーパーでも良質な焼き鯖が手に入りやすくなっています。
- 国産の真鯖を使用したものを選びましょう
- 身がふっくらとして、皮に焼き目がしっかり入っているものが理想的
- 塩焼きよりも味付け焼きの方が、おでんとの相性が良い場合もあります
だし汁の旨味を最大限に引き出す
焼き鯖入りおでんの決め手は、何といってもだし汁の深い旨味です。
- 昆布は30分以上水に浸して、じっくりと旨味を引き出します
- 煮干しは頭とワタを取り除くことで、雑味のないクリアな味わいになります
- 焼き鯖を加えた後は、強火で煮立てず、弱火でじっくり温めることで、脂が全体に回り、まろやかな味わいになります
生姜味噌だれのアレンジ
基本の生姜味噌だれも美味しいですが、さらに美味しくするアレンジ方法もあります!
- りんごのすりおろしを少量加えると、青森らしい甘みとフルーティーさがプラスされます
- にんにくのすりおろしを少量加えると、パンチのある味わいに
- 白味噌と赤味噌を半々で混ぜると、まろやかさとコクのバランスが絶妙になります
焼き鯖入りおでんの美味しい食べ方
基本の食べ方
- まずは汁ごと楽しむ:最初の一口は、だし汁と生姜味噌だれの絶妙なハーモニーを味わいましょう。焼き鯖の旨味が溶け込んだスープは、体の芯から温まります。
- 焼き鯖から食べ始める:メインの焼き鯖は、生姜味噌だれをたっぷりとつけていただきます。香ばしい皮と、ほろほろと崩れる身、そして生姜味噌の甘辛さが三位一体となって、口の中に広がります。
- 大根で旨味を吸収:だし汁をたっぷり吸った大根は、焼き鯖の後に食べると、口の中がリセットされて次の一口がまた美味しく感じられます。
アレンジ食べ方
【締めのおでん茶漬け】 おでんを食べ終わった後のだし汁を使った茶漬けが絶品です!
- ご飯に残っただし汁をかけます
- 崩れた焼き鯖の身をトッピング
- 生姜味噌だれを少量加えます
- 刻みネギと海苔を散らせば完成
焼き鯖の旨味が染み出たスープとご飯の組み合わせは、寒い冬の夜に最高のご馳走です。
【翌日のアレンジ】
- 残ったおでんをうどんやそばに合わせる:青森では煮干しラーメンが有名ですが、おでんの出汁で作る麺類も絶品です
- おでんの具材をほぐして炊き込みご飯に:焼き鯖の身をほぐし、大根やこんにゃくを細かく切って、炊き込みご飯にすると、旨味たっぷりの一品が完成します
お酒との相性
青森の焼き鯖入りおでんには、日本酒が最高に合います!
- 田酒:青森を代表する日本酒。米の旨味とフルーティーな香りが、生姜味噌おでんと絶妙にマッチ
- じょっぱり:辛口の味わいが、焼き鯖の脂をさっぱりと流してくれます
- 熱燗:冬は熱燗にして、おでんと一緒に楽しむのが青森流
日本酒以外では、青森の地ビールや、りんごサワーもおすすめです。
青森の焼き鯖入りおでんを食べられるお店(2025年版)
青森市内には、本場の生姜味噌おでんを楽しめるお店がたくさんあります。2025年現在、焼き鯖入りおでんを提供するお店も増えています。
「青森おでんの会」が作成しているおでんMAPを活用すれば、生姜味噌おでんを提供しているお店を簡単に見つけられます。青森駅周辺の郷土料理店や居酒屋では、季節限定で焼き鯖入りおでんを提供している場合もあるので、事前に確認してみましょう。
また、青森のコンビニでは、カラシの代わりに生姜味噌だれを選べるのが当たり前。地元の食文化として、しっかり根付いているんですね。
最後に
青森の焼き鯖入りおでんは、戦後の屋台から始まった生姜味噌おでんの伝統と、豊かな海の幸を組み合わせた、まさに青森ならではの郷土料理です。
2025年11月11日放送の「マツコの知らない世界」で紹介されることで、全国的にも注目が集まることでしょう。この機会に、ぜひご家庭でも青森の味を再現してみてください。
焼き鯖の香ばしさ、生姜味噌の甘辛さ、そしてだし汁の優しい旨味。この三つが一つになった焼き鯖入りおでんは、寒い冬を乗り切る最高のご馳走です。
家族や友人と囲む熱々のおでん鍋で、「ほっと、ふ~っと、じんわりと」青森の温もりを感じてみませんか?
【おまけ情報】
青森おでんの会の合言葉は「ほっと、ふ~っと、じんわりと。」。生姜味噌だれ特有の甘味と温もりが、身も心も温めてくれるという意味が込められています。
10月10日は「おでんの日」として制定されていますが、青森では年中おでんを楽しむ文化があります。初夏にはネマガリタケの旬を楽しみ、真夏には冷やしおでんを提供するお店もあるほど。
寒冷地ならではの工夫と、食を愛する青森の人々の思いが詰まった焼き鯖入りおでん。ぜひ、あなたのお家でも青森の味を堪能してくださいね!

