北海道の冬といえば、雪景色とイルミネーションが作り出す幻想的な世界を想像する方も多いのではないでしょうか。中でも小樽運河のイルミネーションは、港町ならではの風情と青く輝く光の演出が、訪れる人々を魅了し続けています。
歴史あるレンガ造りの倉庫群と、運河の水面に映り込む青い光。その光景はまるで海の中にいるかのような錯覚を覚えるほどです。2025年も開催される「青の運河」は、冬の小樽観光において外せないスポットとなっています。
今回は、小樽イルミネーション2025の開催期間や点灯時間、アクセス情報など、訪れる前に知っておきたい情報を詳しくお届けします。
小樽イルミネーション2025の開催期間

2025年11月1日(土)から2026年1月31日(土)までの約3か月間、小樽運河が美しい青色のイルミネーションで彩られます。
この期間は、北海道の冬本番を迎える時期と重なり、雪が積もった運河沿いの景色とイルミネーションが相まって、より一層幻想的な雰囲気を楽しむことができます。クリスマスシーズンはもちろん、年末年始の特別な時期にも訪れることができるのが魅力です。
開催期間が長いため、スケジュールに合わせて訪問計画を立てやすいのも嬉しいポイント。雪の降り始めから真冬、そして雪解けが始まる前まで、それぞれの季節ごとに異なる表情を見せてくれます。
点灯時間は何時から何時まで?
小樽イルミネーションの点灯時間は、日没から22時30分までとなっています。
日没時間は季節によって変わるため、訪れる時期に応じて早めに到着することをおすすめします。11月初旬であれば16時過ぎから暗くなり始めますが、1月になると15時台には薄暗くなってきます。
特に見逃せないのが、日没直後の「ブルーアワー」と呼ばれる時間帯です。空がまだほのかに青みを帯びているこの瞬間、イルミネーションの青い光と空の蒼が溶け合い、息をのむほど美しい光景が広がります。写真撮影を考えている方は、この時間帯を狙って訪れるとよいでしょう。
夜遅くまで点灯しているため、ディナーの後にゆっくりと散策を楽しむこともできます。22時30分の消灯間際まで滞在すれば、徐々に人が少なくなり、静かな運河の雰囲気を味わえるかもしれません。
青の運河とは?1万個のLEDが作る海のような世界
「青の運河」という名称で親しまれているこのイルミネーションイベントでは、約1万個の青色LEDが小樽運河を優しく照らし出します。
青という色の選択には理由があります。小樽は港町として発展してきた歴史を持ち、海との深い結びつきがあります。青色LEDは海を連想させ、まるで運河が海の一部となったかのような幻想的な空間を演出しているのです。
昼間は歴史を感じさせるレトロな雰囲気の運河ですが、イルミネーションが灯ると全く異なる表情を見せます。青い光に包まれた倉庫群、水面に揺れる光の反射、そして石畳の散策路を照らすガス灯との調和。これらすべてが組み合わさって、小樽ならではの特別な夜景を作り上げています。
冬の寒さが厳しい北海道ですが、この美しい光景を見れば寒さも忘れてしまうほど。防寒対策をしっかりして、ゆっくりと時間をかけて楽しみたいイベントです。
イルミネーション開催場所と詳細情報
開催場所
小樽運河の浅草橋から中央橋までの区間がメイン会場となります。
この区間は、小樽運河の中でも最も観光客に人気のあるエリアで、レンガ造りの倉庫群が立ち並ぶ風景が特徴的です。散策路も整備されており、ゆっくりと歩きながらイルミネーションを楽しむことができます。
住所:北海道小樽市色内2-1-20(中央橋周辺)
アクセス方法
JR小樽駅から徒歩約10分という好立地にあります。
駅前から小樽港方面へ向かう中央通りを緩やかな下り坂に沿って真っすぐ歩いていけば、迷うことなく到着できます。道中には案内看板も設置されているため、初めて訪れる方でも安心です。
車で訪れる場合は、運河周辺に複数の有料駐車場があります。相場は30分200円程度ですが、観光シーズンは混雑するため、できるだけ公共交通機関の利用をおすすめします。小樽市の公式ホームページでは「おたる駐車場マップ」をダウンロードできるので、事前にチェックしておくと便利です。
入場料
イルミネーション鑑賞は無料です。
誰でも気軽に楽しめるのが魅力で、散策路を歩きながら自由に写真撮影もできます。特別な予約や事前申し込みも不要なので、旅行のスケジュールに気軽に組み込むことができます。
運河クルーズで特別な体験を
イルミネーション期間中は、小樽運河クルーズも青色の電飾で装飾され、「ナイトクルーズ」として運航されます。
約40分かけて運河内を周遊するこのクルーズでは、個性豊かなキャプテンの案内を聞きながら、水面からの視点でイルミネーションを楽しむことができます。散策路から見る景色とはまた違った趣があり、より間近で水面に映る光の反射を感じられるのが魅力です。
中央橋が発着場所となっており、予約をしておくとスムーズに乗船できます。寒い時期ではありますが、船上から見る青の運河は格別の美しさです。防寒用のブランケットなども用意されている場合がありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
クルーズの詳細や予約については、小樽運河クルーズ(0134-31-1733)に問い合わせることをおすすめします。
小樽運河の歴史を知るとより楽しめる

小樽運河は1923年(大正12年)に完成した、北海道開拓の歴史を物語る貴重な場所です。
当時、北海道開拓の玄関口として急速に発展していた小樽港では、大型船から小型船(はしけ)を使って荷物を運んでいました。しかし取り扱う荷物の量が増えるにつれ、より効率的な運搬方法が必要となりました。
そこで海を埋め立てて造られたのが小樽運河です。内陸を掘り込むのではなく、海岸の沖合いを埋め立てて造られたため、直線ではなく緩やかに湾曲しているのが特徴となっています。
戦後、港の整備が進むとその役割を終えましたが、1986年(昭和61年)に一部を埋め立てて散策路や街園が整備され、現在の姿に生まれ変わりました。北側の通称「北運河」には、当初のままの幅40mの運河が今も残されています。
運河沿いには63基のガス灯が設置され、石造倉庫群は当時の姿のまま保存されながらレストランやショップとして活用されています。この歴史を知って訪れると、イルミネーションだけでなく、建物や運河そのものにも興味が湧いてくるはずです。
周辺の観光スポットも合わせて楽しもう
小樽運河周辺には、徒歩圏内に魅力的な観光スポットが数多くあります。
堺町通りは、小樽を代表するショッピングストリートで、ガラス工芸品や海産物、スイーツなど小樽らしいお土産が揃っています。歴史的建造物を利用したショップやカフェも多く、散策するだけでも楽しめます。
旧日本銀行小樽支店は、重厚な石造りの建物が印象的な施設で、現在は金融資料館として一般公開されています。明治時代の建築美を堪能できる貴重なスポットです。
旧国鉄手宮線は、かつて小樽港と手宮地区を結んでいた鉄道の廃線跡で、現在は散策路として整備されています。線路がそのまま残されており、ノスタルジックな雰囲気が漂います。
運河プラザ(小樽国際インフォメーションセンター)は、中央橋のすぐ近くにある観光案内所です。小樽の最新情報やパンフレットが手に入るほか、特産品の販売やカフェも併設されているため、休憩スポットとしても便利です。
これらの観光スポットを日中に巡り、夕方からイルミネーションを楽しむという流れが、小樽観光の王道コースとなっています。
撮影スポットとおすすめの時間帯
写真撮影を楽しみたい方にとって、小樽運河イルミネーションは絶好のフォトスポットです。
中央橋から浅草橋の間の散策路が最も人気の撮影エリアで、運河と倉庫群、イルミネーションが一枚の写真に収まります。特に中央橋付近は、運河の湾曲が美しく映り込むため、多くのカメラマンが集まります。
繰り返しになりますが、最もおすすめの時間帯は日没直後のブルーアワーです。空のグラデーションとイルミネーションが重なり、肉眼で見ても写真に収めても美しい光景が広がります。この時間帯は約15分から20分程度しかないため、事前に日没時刻を調べて早めに現地に到着しておくことをおすすめします。
完全に暗くなってからは、イルミネーションの青い光がより鮮やかに映えます。三脚を使ってスローシャッターで撮影すれば、水面の光の反射がより幻想的に写ります。
雪が積もった日の撮影もおすすめです。白い雪と青い光のコントラストが美しく、北海道らしい冬の風景を切り取ることができます。
防寒対策は万全に
北海道の11月から1月は、本州では考えられないほどの寒さです。特に夜間の運河沿いは風が強く、体感温度がさらに下がります。
厚手のコートやダウンジャケットはもちろん、手袋、マフラー、帽子、耳当てなどの防寒小物も必須です。足元も雪や氷で滑りやすくなっているため、滑り止めのついた靴や防寒ブーツを着用しましょう。
カイロを持参するのも効果的です。貼るタイプのカイロを腰や背中に貼っておけば、長時間の散策でも快適に過ごせます。
防寒対策をしっかりしておけば、寒さを気にせずイルミネーションを存分に楽しむことができます。途中で温かい飲み物を買える自動販売機やカフェもあるので、適度に休憩を取りながら散策しましょう。
小樽雪あかりの路も見逃せない
イルミネーション期間の終盤、2025年2月8日(土)から2月15日(土)には、小樽を代表する冬のイベント「小樽雪あかりの路」が開催されます。
このイベントでは、約12万本のキャンドルが小樽市内各所を照らし、運河会場では浮き玉キャンドルが水面を彩ります。青の運河とはまた違った、温かみのある光の演出が楽しめるイベントです。
点灯時間は17時から21時までと、青の運河より短いですが、雪とキャンドルが織りなす幻想的な世界は一見の価値があります。
もし2月に小樽を訪れる予定があれば、両方のイベントを楽しむプランを立ててみてはいかがでしょうか。
最後に
小樽イルミネーション2025「青の運河」は、2025年11月1日から2026年1月31日まで、毎日日没から22時30分まで開催されます。約1万個の青色LEDが作り出す幻想的な世界は、冬の小樽観光のハイライトとなること間違いありません。
JR小樽駅から徒歩約10分という好アクセス、無料で楽しめる気軽さ、そして歴史ある運河の風景とイルミネーションの融合。これらすべてが揃った小樽運河は、デートにも家族旅行にも友人同士の旅にもぴったりのスポットです。
ブルーアワーの美しさ、運河クルーズからの特別な眺め、周辺の観光スポットとの組み合わせ。楽しみ方は人それぞれですが、きっと心に残る特別な思い出を作ることができるでしょう。
防寒対策をしっかりして、カメラを持って、冬の小樽へ出かけてみませんか。青く輝く運河が、皆さんを幻想的な世界へと誘ってくれるはずです。
お問い合わせ先 小樽観光協会:0134-33-2510 公式サイト:https://otaru.gr.jp/
※天候や状況により変更・中止となる場合があります。お出かけ前に公式ホームページで最新情報をご確認ください。

